「重イオンビーム」東日本大震災で壊滅的な被害を受けた三陸の特産物ワカメや、コンブを“早く大きく育ち、水質に左右されない”品種に改良する農学博士阿部知子の夢に迫る【夢の扉+】2013年4月21日

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“収穫量の多いコメ”など、100以上の品種改良を成功させてきた「重イオンビーム」「品種改良」農学博士の阿部知子【夢の扉+】2013年4月21日 


目に見えない光「重イオンビーム」で、農産物の品種改良に挑む!!
東日本大震災で海水をかぶってしまった畑でも収穫できるように改良した「耐性ネギ」や
壊滅的な被害を受けた三陸の特産物で、国産の約7割を占めるワカメや、コンブを“早く大きく育ち、水質に左右されない”品種に改良しようと奮闘する。
果たして、三陸の特産品に新たな命を吹き込めるのかー?
『自らの技術でこれまでにない品種を生み出し、たくさんの人を笑顔にしたい』信念と情熱の研究者、農学博士の阿部知子の夢に迫る。


理研など、サクラの新品種「仁科春果」と「仁科小町」を変異誘発技術で作出】
理化学研究所(理研)は9月19日、サクラ育種家である山形市のJFC石井農場の石井重久氏と共同で、仁科加速器研究センターの理研リングサイクロトロンから発生する「重イオン(ヘリウムイオンより重いイオンのこと)ビーム」による「変異誘発技術」を用いて、サクラの新品種として「仁科春果(にしなはるか)」(画像1)と「仁科小町(にしなこまち)」(画像2)の2品種の作出に成功したと発表した。

変異誘発技術とは、ほかの有用形質に影響を与えず変異を誘発し、育種年限の大幅な短縮を可能とする日本独自の開発技術のこと。γ線やX線などの放射線照射や化学変異剤処理などの従来の手法に比べ、高生存率を示す極低線量照射でも、変異率が高いという特徴がある。

成果は、理研 仁科加速器研究センター 応用研究開発室生物照射チームの阿部知子チームリーダーらの研究グループと、サクラ育種家である山形市のJFC石井農場の石井重久氏との共同開発によるもの。2012年9月14日、理研と石井氏は共同で、農林水産省に両サクラを品種登録出願した。