循環器内科医・三角和雄(みすみ かずお)心筋梗塞・狭心症寸前!年間3000人以上の命を救う治療とは?【スーパードクターズ 神ワザ医療最前線SP ~すべては患者のために~】2015年6月30日

http://lasik-sss.seesaa.net/article/421510024.html?1435630602


【氷の心臓】
ドイツの作家カイ・マイヤー作のファンタジーです。

帝政ロシア末期のある極寒の冬、帝都サントペテルブルグにある老舗ホテルを舞台に繰り広げられる「雪の女王」と暗殺を生業にする魔法使い一家の死闘を描いています。
主人公はホテルで生まれホテルから一歩も外へ出たことのない12才の孤児マウス。彼女はホテルの地下室に住み、ホテルから出ることを夢見つつもその勇気を持てず、最低辺の労働者として皆から蔑まれながら靴磨きをしています。
人を超えた存在である「雪の女王」も、魔法使いの女性暗殺者も、ホテル内部に精通しとても利発なマウスを利用しようとし、マウスは両者の間で揺れ動きますが・・・。

皇帝暗殺を狙うアナーキストや秘密警察、更にマウスの出生の秘密も絡んで来て、コンパクトながら重層的に描かれた物語(ちなみに主人公には利発であるという以外の特別な力はありません)。とても面白く、また無限の雪原へ旅立って行くようなラストも余韻があって良いです。

アンデルセン生誕200年を記念して出版された作品とのこと。
アンデルセンの「雪の女王」は子どもの時に読んだと思うのですが内容を全く憶えていないので、この作品がどう踏まえているのかは私にはわかりません・・・。